腐敗病

診断のポイント

・主に結球期に発生し、症状によって褐斑型と褐色腐敗型に分かれる。

・褐斑型は結球葉と外葉の中肋および葉身に、褐色の不整形斑点が現れる。次第に拡大して葉全体に達し、結球表面の葉が褐色に腐敗する。

・褐色腐敗型は、葉縁や凍霜害部から、緑褐色ないし暗褐色で水浸状に腐敗する。後に結球表面全体が、暗褐色に腐敗する。

・病斑部が乾くと表面は紙のようになり、腐敗部からの悪臭はしない。

発生生態

・病原菌は、3種の細菌である。土壌中の罹病残渣上で1年以上生存し、土壌伝染する。

・結球期に凍霜害を受けると発病しやすい。また収穫が遅れると急増する。