輪紋病

診断のポイント

・果実では、7 月頃から果点の 1 個を中心に、大きさ 1~2 mm で黒褐色の病斑ができる。

・成熟期になると、やや褐色で直径数 cm の油浸状病斑が急激に広がり、2~3 本の同心円状輪紋が見られる場合がある。

・病斑は柔らかく、病斑の下の果肉は、どろどろに軟化している。

発生生態

・病原菌は糸状菌で、子のう菌類に属する。

・樹上のいぼ病斑および枯死病斑の表面に、柄子殻および子のう殻ができて、5 月頃に飛散が始まり、6~7 月に最も多く飛散する。

・枝には、新梢伸長期から秋まで感染し、いぼ病斑を形成する。