小菌核腐敗病

診断のポイント

・葉鞘に、黄白から白色で、ややくぼんだ円形ないし紡錘形の斑点や、短いすじ状の斑点を生じる。病斑上には、暗褐から黒色で、2~5mm のゴマ粒状菌核を多数形成する。

・葉鞘の表面がおかされると、外葉から腐敗し、下位葉は枯れ上がる。

発生生態

・病原菌は、不完全菌類の糸状菌である。

・主として、冷涼な 10~4月に発生する。

・病原菌の活動に好適な条件になると、菌核や菌糸は分生子を生じ、雨や風で飛散して、発病が起こる。

・葉などに形成された病斑上の分生胞子が、周囲に飛散して、二次伝染が起こる。