しり腐病

診断のポイント

・収穫間際に発生し、地面に接した葉柄に、1.5~4cm大の楕円または不正円形で、淡黄褐色の病斑を生ずる。

・重症株では、葉が黄変して枯死し、次第に内葉が腐敗するが、悪臭は発生しない。幼苗期には苗立枯れをおこす。

・降雨が多いと、病斑上方の健全部に、白粉を散布したような子実層を形成し、後に淡褐色となる。

発生生態

・病原菌は糸状菌で、土壌伝染と空気伝染する。

・主な伝染は土壌伝染で、土壌中の菌核と罹病残さ上の菌糸による。

・幼若な組織から侵入、感染しやすい。

・菌核は土壌中で2~3年以上生存する。