トマトハモグリバエ

診断のポイント

・成虫は体長2mm程で、胸部と腹部の背面は黒、その他の大部分は黄色である。

・幼虫は濃黄色で、葉に潜って食害し、くねくねとした線状の食害痕が現れる。成虫による摂食痕や産卵痕は葉表に白い斑点となって残る。果実 には寄生しない。

・キュウリには寄生するハモグリバエは大半が本種である。

発生生態

・卵は表皮直下に 1 粒ずつ産卵され、ふ化した幼虫は葉に潜ったまま葉肉を食害する。幼老熟幼虫は葉から脱出後、葉の表面や地上に落下して蛹になる。蛹は褐色の俵状で長さは約2mm。

・25°Cでは卵から成虫までの期間は20日程度で、卵期間3日、幼虫期間は10日前後である。

・寄生範囲は極めて広く、施設栽培では周年発生を繰り返す。