バーティシリウム黒点病

診断のポイント

・葉は、下葉からしおれ、黄化して枯れるが、病徴が上位葉まであまり進展せず、下葉のみに現れるため、圃場では健全株と外観では区別しにくい。

・発病株の根部を切断すると維管束が黒変している。

発生生態

・土壌伝染する。

・バーティシリウム黒点病菌は、ナス科、アブラナ科、キク科など多くの植物を犯す。

・発病適温は、25°C付近で、気温が22~28°Cの時期に発生しやすく、20°C以下の低温や30°C以上の高温では発病しにくい。

・耐久体である微小菌核は、土壌中で長期間(10 年以上)生存し、感染能力を持っている。