ハスモンヨトウ

診断のポイント

・卵は塊で葉裏に産みつけられ、ふ化幼虫はあまり分散せずに集団で食害する。そのため卵塊部位を中心に表皮が透けてかすり状または白色から褐色になる。

・幼虫が成長すると食害量が多くなる。表皮を残さず食害し、葉に不規則な穴があく。

・卵塊は黄褐色の毛で覆うわれている。ふ化幼虫は、頭部が黒褐色で体は淡緑色である。成長すると体色は灰色から褐 色、黒色に近いもののまで様々である。また、頭部付近の 左右に一対の黒色斑紋が目立つようになる。

発生生態

・野外では年間5~6世代発生する。梅雨明け後に発生が増加し、9~10月に最も多くなる。

・成虫は、昼間は葉のかげなどに潜み、夜間活動して産卵する。一回に数十から数百個を卵塊として葉裏 に産卵する。

・幼虫は、3~7日程度で卵からふ化し、食害を始める。幼虫期間は2~4週間である。

・ほとんどの野菜・花きを加害する。