ダイズサヤタマバエ

診断のポイント

・虫こぶの部分を割ると、内部に白い綿状のものが見られ、その中に小さい虫室がある。

・被害莢には、蛹の脱出殻が付着していることが多いので、蛹殻は最も容易な診断の一つである。

発生生態

・越冬についてはよくわかっていないが、若齢幼虫で越冬すると推定されている。

・1世代に要する日数は1ケ月弱、このうち卵が5日、幼虫20日、蛹5日位である。

・産卵は夜間に行われ、若い莢の内面に1卵ずつ産下される。ふ化幼虫は子実の付近に定着し、成長をはじめる。この頃、すでにサヤタマバエ特有の菌糸が莢の内面に発生する。この菌はサヤタマバエと共生関係にある。

・発生時期は関東地方では8月中旬~9月にかけて多い。

・水田転作のダイズでは一般に少ない。