かいよう病

診断のポイント

・葉、枝、果実に発生する。

・葉には水浸状の小斑点を生じ、褐変して大きくなり、穴があく。

・果実にも水浸状の小斑点ができる。後に黒褐色の小斑になるが、さらに紫紅色のやや大型斑になるものがあり、いずれもややへこむ。

・2 年枝の病斑は、前年に濃緑から赤紫色の小型斑で越冬したものと、潜伏感染したものとがある。両者ともに、春になると濃緑から赤紫色で油浸状の浸潤病斑となる。スプリングチャンカーと呼ばれ、重要な伝染源である。

発生生態

・病原菌は短稈状細菌で、伝染源は枝の病斑である。開花から果実肥大期に、細菌は伝播しているが、果実への感染は、幼果期から 5 月上旬である。この時期の低温、強風雨で多発する。

・水田転換園で発生が多い。排水不良による園内の過湿が原因となる。