えそ病
診断のポイント
診断のポイント
・主に生育後期から着蕾期にかけて病徴が現れる。ただし、感染した親株由来の苗では生育初期から発病する。
・葉に退緑輪紋、えそ輪紋、葉脈透過、黄化えそを生じる。
・茎にえそ条斑(茎の内部もえ死)を生じ、わん曲する。
・花弁にえそ条斑や斑入りを生じ、株の生育も悪くなる。
発生生態
発生生態
・病原体は、トマト黄化えそウイルス(TSWV)で 650 種以上の植物に感染し、特にナス科、マメ科、キク科の作物で激しい病徴となる。
・数種のアザミウマによって伝搬されるが、特にミカンキイロアザミウマによる伝搬能力が高い。
・種子伝染や土壌伝染はせず、手やハサミでの管理作業による接触伝染の可能性は低い。
・親株に感染株を用いると苗にも伝染して発病する。