黒点根腐病

診断のポイント

・収穫2~3週間前に急激に下葉からしおれ始め、枯れ上がり、後に枯死する。

・根はあめ色に腐敗し、大きさ0.3~0.5mmくらいの黒点(病原菌の子のう殻)が観察される。

・子のう殻は、はじめは細根にしか形成されていないため肉眼では見にくいが、症状が進んだ株では、太い根にも形成され、肉眼でも小黒点として見える。

・本県のハウス栽培では、3月収穫のものから発生がみられ、4~5月に多発する。

発生生態

・病原菌は、子のう菌類に属する糸状菌で土壌伝染する。

・スイカのほか、ユウガオ、トウガンを侵す。

・病原菌の子のう胞子は,土壌中で長期間(5年以上)生存する。

・スイカの連作、メロン、スイカの連輪作圃場で発生が多い。