胴枯病

診断のポイント

・太い枝や幹では、はじめ樹皮の表面に黒褐色で凹んだ病斑が形成される。次第に拡大して、赤褐色で楕円形、縦長の病斑になり、周囲の健全部との境には亀裂が入る。

・1~2 年枝では、はじめ暗褐色で水浸状の病斑が広がる。その後は乾いて枯れ、赤褐色の病斑となり、黒くて小さい粒状の柄子殻を作る。

発生生態

・病原菌は、子のう菌類の糸状菌 2 種で、病斑表面の柄子殻に、柄胞子が多数作られる。

・降雨の後などに外皮が破れ、ここから胞子が雨水にとけて飛散し、傷口から侵入して伝染を繰り返す。