灰色かび病

診断のポイント

・花弁、花梗、葉柄、葉に発生する。

・花弁では、水浸状の小斑点を生じ、商品価値を著しく損ねる。花梗、葉柄の罹病部位は、茶から褐色で、柔らかく、折れやすくなる。

発生生態

・病原菌は、糸状菌(ボトリチス菌)で、菌糸の他に分生胞子と菌核を形成する。

・シクラメン、キク、バラ、ゼラニウムなど数百種の植物に寄生して、これらの植物が、互いに伝染源となる場合も多い。

・発病は、約 20°Cで多湿の時に多い。一般には、梅雨時期と保温開始時期に多発する。

・枯葉などを放置すると、病原菌の生息場所になり、発病しやすい。