アブラムシ類 (モモアカアブラムシ)

診断のポイント

・新葉に繁殖し、吸汁を受けた葉は縮れて奇形することがある。

・発生が多いと新葉に群がって吸汁し、変形する。また、下位葉に粘着性のある排泄物(甘露)と幼虫の脱皮殻が目立つようになり、株の生育も悪くなる。

・無翅の雌虫は体長1.8~2.0mmで、体色は変異が多く、淡黄色~淡緑色の緑色タイプと赤褐色タイプがある。有翅の雌虫は、頭と胸部が黒色で腹部背面に黒斑がある。

発生生態

・寄生植物が多く、ホウレンソウのほか、アブラナ科やナス科野菜などに寄生する。

・4~5月に発生が多く、夏は高温のため少なくなり、9~10月に再び増加する。

・有翅アブラムシは、キュウリモザイクウイルス(CMV)をはじめとする各種ウイルス病を伝搬する。