黒斑病

診断のポイント

・掘り取ったイモに発病していることもあるが、多くは貯蔵中に病気が進む。

・病斑は初期は緑を帯びた黒褐色をしているが、しだいに黒色が強くなり、表面がくぼんだ円形となる。

・病斑部を切断すると数分のうちにその周辺は青くなり、この部分は特有の苦味を有する。

・病イモから感染した苗は、茎に黒い病斑を生じ、症状が進むと下葉から黄変して枯れる。

発生生態

・病原菌は、糸状菌の一種で子のう菌類に属する。

・本病の感染は、生傷から起こることが多い。

・圃場ではイモを食害する害虫などの食痕からの発病が最も多い。

・貯蔵中のイモは収穫・貯蔵作業中にできた傷が病イモと接触し、蔓延・発病する。