炭疽病

診断のポイント

・葉、茎、果実に発生する。

・葉では、円形で暗褐色の病斑を生じる。のちに中心がややくぼんだ灰褐色で輪紋状の病斑となり、乾くと裂けやすくなる。

・茎では、暗褐色のくぼんだ円形の病斑を生じ、中心部は灰褐色となる。

・果実では、はじめ油浸状の小斑点を生じ、のちに拡大して暗褐色のくぼんだ病斑となる。

・いずれの部位の病斑にも、多湿条件が続くと鮭肉色の粘質物(分生子塊) を生じる。

発生生態

・病原菌は、糸状菌の一種で、不完全菌類に属する。

・被害残さとともに土壌中で越冬し、伝染源となる。

・被害残さや罹病部位に形成された分生子が、雨水などと一緒に飛散して感染・発病する。

・分生胞子が風で飛散することはない。