ミカンキイロアザミウマ

診断のポイント

・キクの生育初期(着蕾前)は、芽に寄生し、新葉の葉表にケロイド状や網目状の傷が発生する。

・着蕾後は、蕾に寄生し、花弁にカスリ状の傷(白や黄色など淡色の花弁では褐色、赤や紫など濃色の花弁では白色)が発生する。

・雌成虫は体長 1.4~1.7mm で淡黄色~褐色、雄成虫は体長 1.0~1.2mmで明黄色である。

発生生態

・着蕾前は芽に寄生し、着蕾後は蕾に寄生して加害する。

・露地では夏から秋にかけて発生が多いが、施設栽培では周年発生する。

・多くの野菜や花きに寄生するほか、キク科の雑草に多く寄生する。

・トマト黄化えそウイルス(TSWV)とキク茎えそウイルス(CSNV)を伝搬する。