輪紋病
診断のポイント
診断のポイント
・果実に感染すると、はじめ果点部分に 1~2 mm の黒から黒褐色斑点が現れる。やがて軟腐症状を伴う同心輪紋病斑を生じる。病斑の表面には、黒色小粒点を生じることがある。
・「王林」など黄色品種では、病斑周辺に赤い色素が沈着する。
・枝に発病すると、いぼを生じることから、いぼかわ病と呼ばれている。
発生生態
発生生態
・病原菌は糸状菌で、子のう菌類に属する。
・枝幹上のいぼ病斑が伝染源となる。果実上の柄胞子は越冬できず、伝染源とはならない。
・いぼ病斑中の柄胞子は、雨水によって飛散し、果実に感染する。感染後1~3 か月の潜伏期間を経て、果点を中心に腐敗する。
・果実は 6~8 月に、枝梢部では 6~7 月中旬に感受性が高い。この時期の高温多湿条件は、感染頻度を高める。