萎凋病
診断のポイント
診断のポイント
・はじめ外葉の葉柄が赤紫色になり、小葉は生気を失いしおれる。
・外葉が枯れ込み、ひどい場合は全身がしおれ、萎凋・枯死する。
・クラウンの導管部がうっすらと褐変する。褐変の程度は、萎黄病、炭疸病に比べてうすい。
・感染初期株は、生育が悪く新葉が健全のものに比べると小さいが、ほとんど症状に気付かないことが多い。
・萎凋症状は、保温開始後に現れることが多い。
発生生態
発生生態
・主に土壌伝染する。
・親株が感染していると、ランナーを伝って子株も感染する。
・病原菌は糸状菌の一種で、被害植物体上に微小菌核を形成し、土中に長年(10年以上)生存し伝染源となる。
・病原菌は、イチゴの根の傷や先端から侵入し、導管で繁殖し発病させる。
・気温20~25°C、地温20°C前後の比較的低温条件で多発する。
・病原菌は、多くの作物に寄生する。