黄化病

診断のポイント

・地上部の症状は、結球期以降に現れる。

・少数の外葉がしおれ、時には先端から中肋に沿って、V字形に黄褐変する。この後急速に症状が進み、結球葉もしおれて外側に開くので、重症株は葉ボタン状となる。

・外観は黄色を呈するが、枯死はしない。茎や根の導管部は、黄褐から黒褐色に変色する。

発生生態

・病原菌は糸状菌で、不完全菌類に属する。

・生育適温は22~24°Cである。

・寄主植物は、100種以上と広範囲である。

・罹病株の地際の葉や地面に接する葉の主脈中心に形成される無数の菌核が、土壌中で生存し、次作の感染源となる。

・圃場内で、水分の多い場所に発生しやすい。