タネバエ
診断のポイント
診断のポイント
・幼虫が、播種後の種子や幼苗期~生育期の茎の下端部から食入し加害する。被害株は、しおれたり黄変・枯死したりする。
・幼虫は乳白色のウジで、老熟すると長さ10mmくらいになる。
・成虫は、体長4~6mm、灰色~褐色のハエで、耕起後間もない湿り気のある畑に集まり、主に土壌表層に産卵する。
発生生態
発生生態
・早春~初夏に3~4世代、秋に2世代発生するが、春の発生量が多い。
・成虫は1~2カ月生存し、500~1000粒産卵する。ふ化幼虫は土中を移動して、種子や根茎を食害して成長する。
・被害は、前作物のすき込み状況、有機物の施用の有無、降水量(土壌水分)と密接な関係がある。
・多くの植物を加害するが、堆肥などでも発育する。インゲン、キュウリ、スイカ、タマネギ、ダイコンなどで被害が大きい。