半身萎凋病

診断のポイント

・はじめ、葉脈間に周縁が不鮮明で淡黄から褐色の斑ができ、葉柄付近や葉縁がしおれて、所々やや巻き上がる症状を示す 。

・病勢が進展すると、株の片側の葉が全体に黄化、萎凋して、垂れ下がる。

・さらに病勢が進むと、株全体が萎凋し、枯死する。

・被害株の茎および葉柄を切断すると、維管束に褐変が見られる。

発生生態

・地温22~26℃位の時期に発生しやすく、18℃以下の低温や30℃以上の高温では発生しにくい。

・病原菌は多犯性で、トマト、イチゴ、ハクサイ、ダイコン、ウド、オクラ、キクなど多くの作物を侵す。

・罹病した根や茎葉などとともに、病原菌の微小菌核が、土壌中に少なくとも3年以上残り、土壌伝染する。