ハスモンヨトウ

診断のポイント

・ふ化直後の幼虫は集団で葉肉を食害し表皮のみを残すため、被害葉がかすり状となる。齢期が進むにつれ分散しながら食害し被害が拡大する。

・背面の黒紋が目立つ3齢位の幼虫になると、被害が大きくなる。中齢以後には、葉縁から葉脈や葉柄を残して食害する。

・老齢幼虫は、日中株元や下葉などに潜み、夜間に加害する。果実に食入することもある。

発生生態

・野外での発生は、年間5~6世代である。

・成虫は、夜半の気温が10~11°Cになると、夜間に活動する。

・葉裏に多く産卵され、雌1頭あたり3~6個の卵塊を産卵する。1卵塊の卵数は200~600個である。

・幼虫期間は、夏期15~20日、春・秋期25~40日、6齢を経過し、土壌中で蛹化する。