乾腐病

診断のポイント

・葉柄基部に暗褐色腐敗を生じ、7 月下旬以降に、腐敗部側の小葉が黄化し、湾曲して早期に倒伏する。

・いもの肩部がコルク状に粗皮化し、ひどい場合には、内部まで褐変・腐敗し、乾腐症状を呈する。

・貯蔵中の種いもでは、2 月以降に軟化腐敗が生じ、その部分が陥没する。その後水分の消失により、しわを伴ってミイラ化する。

・罹病いもを植え付けた場合、芽に腐敗を生じ、不出芽となることがある。

発生生態

・種いも伝染および土壌伝染する。また、地上部罹病残渣が翌年の伝染源となる。

・生育中、高温に経過した年に発生が多い。

・少ない土壌水分条件で発生が助長される。