モザイク病
診断のポイント
診断のポイント
・キュウリモザイクウイルス(CMV)、ズッキーニ黄斑モザイクウイルス (ZYMV)、カボチャモザイクウイルス(WMV-2)、パパイヤ輪転ウイルス-スイカ系(PRSV-W)の4種のウイルスによって起こる。
・CMVによる病徴は、新葉に黄色の小斑点を作り、のちに濃、淡緑色のモザイク症状となる。
・ZYMV、WMV-2、PRSV-Wによる病徴は、葉に葉脈緑帯状のモザイク症状や変形が見られ、果実にも奇形や変形が生じる。
・ただし、重複感染、環境の影響、品種の違いなどもあり、症状による病原ウイルスの見分けは、困難である。
発生生態
発生生態
・アブラムシによって、非永続型の伝染をする。
・その他の伝染経路としては、栽培管理作業による汁液伝染がある。
・CMVは、寄主範囲が非常に広く、多くの作物や雑草に感染する。
・ZYMVは、主にのウリ科植物に感染する。
・WMV-2は、ウリ科植物のほか、マメ科、アオイ科、アカザ科など23科の植物に感染する。
・PRSV-Wは、ウリ科植物に感染するほか、パパイヤに輪点や奇形葉を生じる。