根こぶ病

診断のポイント

・生育初期の罹病株は、茎や葉の生育が衰えて、晴天の日中はしおれるが、朝夕は回復する。生育後期に罹病すると、地上部の症状はほとんど見られない。

・株を抜くと、根に大小不揃いのこぶが多数着生している。こぶの大きさは、ネコブセンチュウのものより大型のことが多い。

・罹病根は、後に褐色に変わり、二次的に寄生する細菌のため腐敗する。

発生生態

・病原菌は、変形菌類に属し、純寄生菌で、土壌中に数年間生存して土壌伝染する。

・発病は、酸性土壌で激しいが、pH7.2以上のアルカリ性土壌では、著しく抑制される。

・病原菌は多くのアブラナ科植物を侵す。

・土壌水分が多い場所で発病が多くなる。