カメムシ類

診断のポイント

・斑点米を起こすカメムシ類は、県内では 10 科 40 種が確認されている。主な種は、アカヒゲホソミドリカスミカメ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシで、その他にトゲシラホシカメムシ、オオトゲシラホシカメムシ、チャバネナガカメムシなどがあげられる。最近、中・山間地域ではクモヘリカメムシによる被害が拡大している。

・数種類が混発することが多いので、それぞれの虫の見分け方を知っておく必要がある。

・吸汁加害を受けるのは穂、とくに出穂直後の穂に多い。

・カメムシ類は日没から夜間にかけて活動するため、日中はほとんど姿を見ることができないが、株もとを見れば、潜伏虫を見つけることができる。

発生生態

・出穂期に周辺雑草地より飛来する。移動してきた成虫は早生種に集中する。

・窒素施用量が多いほ場によく集まる。

・発生量は年や周辺環境により変動が大きい。