アブラムシ類
診断のポイント
診断のポイント
・ナシアブラムシは、発芽後の芽に多く寄生する。その後葉に移動し、葉を内側に巻く。
・ワタアブラムシとユキヤナギアブラムシは、新梢の先端および若い葉の裏側に寄生し、生育を阻害する。
・ナシミドリオオアブラムシは、成葉の裏側主脈を中心に、行列を作って加害し、落葉させる。
発生生態
発生生態
・ナシアブラムシは、芽付近の越冬卵から発生する。発芽展葉とともに葉表に寄生する。
・ワタアブラムシ、ユキヤナギアブラムシは、ナシ樹上の越冬卵から発生し、芽や展葉後の若い葉で一時的に増殖する。
・ナシミドリオオアブラムシは、落葉樹の間隙、常緑樹の葉裏に、主として卵で越冬する。越冬卵は、3 月頃ふ化して、ナシ園に飛来し、増殖する。
・いずれも年間十数世代発生する。