シロイチモジマダラメイガ

診断のポイント

・幼虫は15~20mmで緑色または紅紫色。

・子実の食害は不規則でしばしば全部食い尽くされる。

・莢面に見られる幼虫の脱出口はほぼ円形。

発生生態

・幼虫態で地表近くに、ごみや土粒などを綴ってその中で越冬する。

・第1回の成虫は5,6月頃発生し、エンドウや極早生ダイズに産卵する。

・卵は莢面ないし莢に近い茎などに1粒ずつ産下される。卵は橙赤色を帯びる。

・ふ化幼虫は莢面を徘徊して莢内に食入する。

・食入した幼虫は子実に入り、子実を食害しながら成長する。幼虫の発育は比較的早く、25°Cで17日である。

・十分成長した幼虫は脱出して地表近くの物陰などで簡単なまゆをつくって蛹化する。蛹期間は25°Cで14~15日である。

・虫は灯火に飛来し、遠距離を飛ぶ。

・発生回数は関東地方では年3回。