アワダチソウグンバイ

診断のポイント

・葉裏に多く寄生して吸汁加害する。

・被害葉は、ハダニによる吸汁加害と似たかすり状の白斑を生じる。

・進行すると被害葉は黄白化し、枯死・落葉する。

・葉裏には排泄物が黒点状に付着して汚れる。

・被害は、下葉から上位葉へと進む。

・成虫は体長約3mm で、背面からの外観は軍配に似ており、翅は半透明で褐色の斑紋がある。幼虫は褐色~黒褐色の紡錘形をしている。

発生生態

・キクの他には、ヒマワリ、ヒャクニチソウ、食用ギクなどのキク科作物やナス、サツマ イモに寄生して加害する。

・セイタカアワダチソウ、ブタクサ、ヨモギなどのキク科雑草に寄生して増殖する。

・成虫はセイタカアワダチソウなどのキク科雑草で越冬し、5月~10 月頃まで加害する。

・成虫の発生ピークは7~8月である。