黄化葉巻病
診断のポイント
診断のポイント
・はじめ新葉が周りから退緑しながら表側に巻き、後に葉脈間が黄化し縮葉する。
・病状が進行すると頂部が叢生(そうせい)し株全体が萎縮する。
・発病後は、開花しても結実しないことが多く、初期に感染すると収穫皆無になることもある。
発生生態
発生生態
・トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)による病害である。
・病原ウイルスはタバココナジラミ(シルバーリーフコナジラミを含む)によってのみ伝搬される。
・管理作業による伝染や種子伝染、土壌伝染、他の昆虫による伝染はしない。
・夏期の高温期は虫の増殖も早く、感染してから発病までの日数が短い(7~20日)。
・病原ウイルスはトマトのほか、ミニトマト、トルコギキョウに自然感染する。また、ノゲシ、ウシハコベ、ノボロギクなどの雑草にも感染するが、これらの雑草には症状はでない。