炭疽病

診断のポイント

・5 月頃から、枝に発生する。はじめ、緑枝に暗褐色で楕円形の病斑が現れる。拡大すると、木質部まで凹んで、縦に亀裂が入る。

・幼果では、6~7 月に黒色の小斑点が現れ、やがて落果する。着色期には再び発病が盛んになり、罹病果は早く着色する。病斑は円形または楕円形で、直径 1 cm 位になって凹む。

発生生態

・病原菌は、不完全菌類に属する糸状菌で、枝で越冬する。3 月下旬頃から胞子を形成し、降雨によって新梢や幼果に感染する。

・収穫期の発病果は、比較的長く樹上にあり、多くの胞子を形成して、他の果実への伝染源にもなる。