チャノホコリダニ

診断のポイント

・寄生を受けた葉は、わい化、奇形を呈する。葉縁が内側に巻き、葉裏は、油を流したような光沢のある茶褐色に変色する。

・蕾、果梗、果実にも多数寄生がみられる。蕾は開花不能、奇形花となる。果梗、がくは、表面が灰褐色のカスリ状となり、果実は表面がさめ肌状を呈し、やがて裂果する。

発生生態

・加温ハウス内や夏期の高温下では、卵から成虫までの期間が5~7日と短く、成虫になって1~3日後には産卵を始めるため、繁殖は極めて旺盛である。

・苗や作業者の衣服に付着して容易に移動するほか、風でも移動する。施設栽培では、砂質土壌より水田跡地土壌に発生が多い。