アブラムシ類

診断のポイント

・葉裏や新葉、花蕾などに群がって寄生するため、寄生が多くなると葉の萎縮や着果不良を起こし、排泄物(甘露)にすす病が発生する。

・ワタアブラムシ、モモアカアブラムシなど数種が寄生する。

・ワタアブラムシの体色は、黄緑から暗緑色で、変化に富む。

・モモアカアブラムシの体色は、淡黄緑から緑色、淡赤から赤褐色の二つの型がある。

発生生態

・両種ともに、季節によって寄主植物を変える移住型である。モモアカアブラムシは、有翅胎生雌虫が、晩秋期にモモ、ウメなどへ移動する。キャベツ、ハクサイ、ホウレンソウ、ニンジンなどで越冬する個体も多い。

・モモアカアブラムシは4~5月と9月に、ワタアブラムシは6~8月に発生が多い。

・モザイク病の原因となるキュウリモザイクウイルス(CMV)などを媒介する。