ネコブセンチュウ類

診断のポイント

・株全体の生育が悪くなり、日中葉がしおれる。症状が進むと葉の黄化や枯れあがりが早くなる。根を掘るとコブ状のふくらみが見られる。

・土壌中の幼虫密度を、ベルマン法で調べる。

・前作物の根について、こぶの有無を調べる。

・雌成虫は白色、洋ナシ型で、こぶを丁寧に分解すると、肉眼で見える。

・サツマイモネコブセンチュウ、ジャワネコブセンチュウのこぶは大きく、数珠状になる。キタネコブセンチュウは小さく、連なることは少ない。

発生生態

・一世代約30日で、年に数世代を繰り返す。

・寄主植物は多数で、冬期の野外では卵が多いが、寄主植物があると、成虫や幼虫も越冬する。

・施設栽培では、被害が多発しやすい。

・排水良好な砂地や火山灰土で、発生が多い。

・発育適温は、サツマイモネコブセンチュウ、ジャワネコブセンチュウ25~30°C、キタネコブセンチュウ20~25°Cである。