褐斑病

診断のポイント

・葉で初め紫褐色の小斑点が生じ、拡大・融合して不整形の大型病斑となる。

・病斑内部には黒色(虫糞状)の分生子層が多数形成される。

・羅病葉は病斑以外の部分が黄変し落葉する。

・果実では、暗褐色の小斑点として現れ、しだいに拡大し円~長円形のややくぼんだ病斑となる。

発生生態

・病原菌は糸状菌類の一種で、子のう菌類に属する。

・越冬伝染源(第一次伝染源)は被害落葉上でつくられる子のう胞子である。

・子のう胞子は、春先から 7 月上旬頃にかけて降雨により飛散する。二次伝染源は葉の病斑上に形成された分生子であり、7 月~9 月が低温多雨の場合、発病が多くなる。

・葉での発病は通常 6 月中旬頃からである。