腐らん病

診断のポイント

・枝梢に発生する。4~5 年生以下の小枝に発生したものを枝腐らん病、主幹や主枝のものを胴腐らん病と呼ぶ。

・春先の病斑は、赤褐色を呈し、湿り気を帯びて弾力があり、特有の発酵臭がある。

・発病 1~2 か月後から、病斑部に黒色の小粒点が多数形成されて、さめ肌状となる。

発生生態

・病原菌は子のう菌類の糸状菌で、枝幹部病斑が伝染源となる。胞子がほぼ一年中飛散し、せん定痕、粗皮、採果痕台などの傷口や枯死部から感染する。摘果、収穫時のつる折れなどで、果台に残った果こうの切り口からも感染する。

・傷口が新しいほど感染しやすく、感染後 1~2 年潜伏する。古い傷口からは感染しない。