ヒラズハナアザミウマ

診断のポイント

・雌成虫が、花の各組織内部に産卵し、子房内に産卵すると、白ぶくれ症の原因となる。被害部は白く、やや長楕円形に盛り上がり、ほぼ中心部にえくぼ状陥没がある。

・雌成虫は体長約1.3mmで暗褐色、雄成虫は約0.9mmで黄色、卵は長さ0.4mmで乳白色、幼虫や蛹は花の中で見られ、黄色である。

発生生態

・イチゴ、ピーマン、ナス、エンドウ、インゲン、レンゲ、クローバ、オオマツヨイグサなど多くの花に、4~11月迄寄生し、特に6月上旬~7月上旬に最も多くなる。

・発育は速く、25°Cで卵期間3日、幼虫期間4日、蛹期間4日である。成虫は、羽化後1日程で産卵し始める。雌幼虫は30日以上生存し、産卵数は毎日10個以上、総数約500個に達する。成虫は、落葉下などで越冬する。

・トマト黄化えそウイルス(TSWV)を媒介する。