菌核病

診断のポイント

・はじめは、外葉の地面に接する部分に淡褐色の斑点を生ずる。次第に拡大してへこんでいき、あめ色に変色して軟化し、腐敗する。

・古い罹病部には、白色で綿状の菌糸が密生し、やがて黒色でネズミの糞状の菌核を形成する。

・菌核病は、悪臭を発生しないので軟腐病と区別でき、菌核を形成するのでしり腐病と区別できる。

発生生態

・病原菌は糸状菌で、子のう菌類に属する。

・生育適温は15°C程度である。

・土壌で越冬した菌核が、発生源となる。菌核は、通常、春と秋に発芽して子のう盤(小さな茶褐色のキノコのようなもの)を形成し、そこから胞子を飛散して伝染する。

・作物の活力が衰えた部分から感染しやすい。