(34)12月10日(土) 東台野球場
~最終戦で新宿ぶんぶんに逆転勝ち!芝田監督の花道を飾る~
2011年シーズンの最終戦はGリーグの新宿ぶんぶん戦。既に今季限りで監督勇退を表明している芝田にとって最後の采配となる試合になったが、打線の爆発による逆転、継投の成功と絵に描いたような盛り上がりを見せ最終戦にふさわしい見事な勝利となった。
この冬一番の寒さとなったこの日、東台球場は前日の雨に加え霜がとけて試合不能のコンディション。あわや前週に続き中止のピンチに大河原が試合開始2時間前から交渉の末、1時間前から集まった全員でグラウンドに砂を入れて整備して試合開催にこぎつける。
さて、初回先発谷上はぶんぶん打線にいきなり3連打をくらい4番を歩かせて1点を失う。
しかし、この最終戦は絶対に落とせない。その裏、先頭の助っ人東郷がセンター前ヒットで出るとすかさず二盗、そして本日2番の大河原のサードゴロの間に一気にサードをまわってホームを駆け抜けあっさりと同点。更に黒須四球の後、本日5番の大友から、石井、桜町が3連打でこの回5点で逆転。
ところが新宿ぶんぶんも2回再度谷上に襲い掛かり4安打と2つのフォアボールにエラーも2つ重なって6失点で逆転を許す。
2回裏ビッグアプセットもセンター前ヒットの村上を切り込み隊長東郷が返して6対7と1点差に迫る。
そして3回から切り札石井がマウンドに登り必勝を期す気迫のピッチングで三振の山を築く。
3回、4回と両軍無得点が続いた後の5回裏、新宿ぶんぶんの投手が代わったところでビッグアプセットにチャンスが訪れた。先頭谷上がデッドボールで出て二盗を決めたところで東郷が同点のタイムリー。そして東郷が二盗、三盗とかきまわしたところで大河原がピッチャーゴロ。東郷は躊躇することなくホームにつっこむとピッチャーからキャッチャーへの送球より早くホームを駆け抜けて逆転。
更に4番黒須がセンターの頭上をはるかに超えていくスリーベースで1点を追加。6回、三冠王確定の芝田がチーム年間最多安打タイをかけて今季最終打席に入るがここは惜しくもフォアボール。村上が惜しい当たりのセンターフライのあと谷上がセカンドへの内野安打で芝田をかえしダメ押しの10点目。
最終回、新宿ぶんぶんも2走者を出して一発出れば同点というところまで食いさがったが最後は石井の快速球に三振でゲームセット。
MVPには石井、優秀選手には黒須(ビッグアプセット)、田中舘選手(新宿ぶんぶん)が選出されビッグアプセットのシーズンは幕をおろした。
試合後はいつもの中華料理店「寿楽」で祝勝会、今季の健闘をたたえ芝田監督を労う宴が皆既月食の空の下いつまでも続いたのであった。
~監督談話~
初回と2回の守りはエラーでピンチを広げる嫌な展開だったが、これを序盤だけで何とか食い止めて早めに追いつけたのがよかった。途中から守りもテンポよくなってきたし、攻撃にもつながりが出た。特に2番起用の大河原がチャンスで的確にゴロを転がし点を積み重ねていったあたり、今までにはないスモールベースボールの形もできた。
今シーズン、19勝14敗1引き分けで3年ぶりの年間勝ち越し決定!震災で1ヶ月弱ブランクがあったにもかかわらず、34試合をこなすことができました。これもひとえに皆さんの協力のおかげです。シーズンオフ、みんな鋭気を養って新たなシーズンに備えよう。おつかれさま!