④ 3月12日(土) 農林中金研修所グラウンド
2週連続の中止で野球への意欲が高まるビッグアプセットナインは、ほとんどのメンバーが試合開始のはるか前に集合し、久々の試合に向けてテンションを高めていた。
先攻のビッグアプセットは、初回、いきなり村上、熊野が連打でチャンスメイクすると、桜町が着実にランナーを進める。ここで、四番黒須は火が出るようなライナーを放つも、ピッチャーがかろうじてグラブにあてアウト、チャンスがついえたかに見えたが、5番芝田がしぶとく内野安打を放ち、幸先よく、先制点を奪った。
ビッグアプセットの投手楠本は、初先発ながら、テンポよくアウトを重ね、3回までみずほ証券を完璧におさえきった。一方、みずほ証券先発投手も2回以降立ち直り、伸びのある速球とブレーキ鋭いカーブでビッグアプセット打線の前に立ち塞がり、互いに譲らぬ緊迫した投手戦が展開された。
そんな中、大きくゲームが動いたのは4回であった。それまで快調なピッチングを続けてきた楠本であったが、不用意に先頭打者を歩かせると、しぶとくヒットを重ねられ、守備陣のエラーも重なり、あろうことか、一気に11得点を奪われてしまった。
ビッグアプセットも5回表に意地を見せ、8番佐藤が死球で出塁し、ワイルドピッチで3塁に進むと、熊野の三塁ゴロの時に、本塁をうかがうそぶりで三塁手のエラーを誘い、2得点をもぎ取ると、更に黒須、橋爪のタイムリーで一気に5点をあげ、逆転に望みをつないだ。
しかし、立ち直った相手投手の前に打線があえなく沈黙、時間切れで対みずほ証券戦3連敗となってしまった。
終わってみると、4回の守りが全てであった。所要時間実に30分、8安打、4四球、11人目で初めてアウトが取れる、というまさに悪夢といえる状況であった。これは、前半緊迫した試合を展開するが、途中で緊張感が途切れ、逆転負けを喫する、というビッグアプセットの典型的な負けパターンにはまっており、野手の間にボールを落として得点を重ねるみずほ証券チームのねばり強さとは好対照となってしまった。
しかしながら、これまでのビッグアプセットにはなかった佐藤の好走塁(黒須さんから、「よい点の取り方ですね」とのお褒めの言葉を頂戴しました。内野ゴロでむやみに突っ込み、何度も憤死したのは私です。今後は佐藤さんを見習います)、今期絶好調の橋爪のタイムリー、そして相手のエラーをついて、一気に三塁を落とし入れた激走(橋爪の足からのスライディング初めて見ました。結構、決まってました!!)、そして、よれよれになりながらも、一応完投した楠本のピッチング(すみません、自画自賛です)等、今後への収穫もあった試合だった。
この試合でたまった鬱憤を次の試合で一気にはらすことを期待したい。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です