20051001

(30) 10月1日(土) 新木場野球場

主力メンバーを欠いたビッグアプセットは、みずほ証券から5人の大型補強を組みトレポンズ戦に挑んだ。試合は両チーム合計43安打、7本塁打(全て柵越え)という壮絶な打ち合いとなったが、朴3発、芝田2発、桜町1発の合計6本塁打、26安打と打ちまくったビッグアプセットが史上空前の34得点を挙げ、3時間半に及ぶ熱闘を打ち勝った。

試合はまず初回に先頭西村がサード内野安打で出塁、これを桜町がセンターオーバーの二塁打で返し先制すると、助っ人吾妻のタイムリーも加わりいきなり初回に3点を先取。2回には四球とエラーのランナーを西村がセンター前タイムリーで返し、さらにランナーがたまったところで桜町が豪快にライトスタンド直撃のスリーラン、さらに再び吾妻のタイムリーなどもあり一挙7点を追加。3回には先頭芝田のホームランの後、朴にも左中間への豪快なスリーランが飛び出すなど、3回終了時点で15-0と一方的にリードした。

ところが、ランナーを出しながらもしぶといピッチングで3回を零封した芝田の後を受け4回から登板した桜町が3イニングで12安打15点と打ち込まれ、この辺から試合はノーガードの打ち合いの様相を呈し始める。余裕の構えだったビッグアプセットナインも打棒の手を緩めず、4回には芝田の二打席連続のレフトオーバーホームランや桜町のタイムリーツーベース等で4点、5回はランナーがたまったところで助っ人笹倉のセンターオーバーツーベースと朴の2発目などで6点、6回は西村・笹倉の連続タイムリーで4点、7回にはついに連続得点が途切れたものの、8回には四球などで満塁となったところで、朴の今日3発目のグランドスラムがレフトスタンドの彼方へ消えてゆき、3時間半の激戦に終止符を打った。

この試合では、特に朴が合計3発、スリーラン2本にグランドスラムで合計脅威の11打点、芝田も復活を感じさせる2打席連続ホームランが飛び出し、4番桜町も相変わらずの勝負強さと長打力を見せた。また久々登場の西村が一番打者として4安打6得点4打点、守備でも華麗なジャンピングスローでピンチを救うなど、ブランクを感じさせない大活躍を見せ、大会の負傷がまだ癒えない大友もDHとして危うい投手陣をベンチで叱咤激励した。そして何より3時間半9イニングの長丁場で191球を受けた佐藤肇の体力は見事。この日は打線爆発の一翼を担った宿敵みずほ証券のメンバー達も、ビッグアプセットの底力に脅威を感じて家路に着いたに違いない。相手の16四球と5エラーが得点を倍加させた面もあり、助っ人の大活躍も大きかったが、それにしてもフェンスあり一面球場でのこの打線大爆発は自信を持ってよいものと思える。

また今期初失点から大量失点につながった投手桜町だが、試合中の朴の即興ピッチング特訓もあり、今後は期待できるだろう。今期初めて無失点ピッチングとなった芝田も併せて、少なくとも短いイニングならつなげる投手が増えてきたことはビッグアプセットの守備力向上と試合消化力向上につながるだろう。