(38) 10月21日(土) 大井ふ頭中央海浜公園
先週の試合で守備が破綻し、最悪の負けを喫したビッグアプセットだったが、この日は宿敵みずほ証券を相手に投打がガッチリかみ合い9対0と圧勝。夏の初勝利に続く2試合連続完封勝利と痛快な返り討ちで、先週の悪夢を完全に払拭した。
陽光降り注ぐ大井埠頭中央海浜公園は、絶好の野球日和。そんな中、最近湿りがちだった打線がこの日は爆発した。2回、助っ人参戦したテレビ朝日柊(ひいらぎ)が、親友松井秀喜ばりの豪快なフォームから執念のショート内野安打で出塁。セカンドゴロで柊と入れ替わったオヤブンな監督村上が盗塁と相手失策でサードまで進むと、このチャンスに謙虚な小職橋爪がきっちりとショートにゴロを転がして先制点を奪う。
3回には四球で出塁した心境著しい韋駄天福原が一気に二盗、三盗を決め、通算100盗塁をいとも簡単に達成! 日本プロ野球なら福本豊、メジャーならリッキー・ヘンダーソンばりの大記録達成に沸いた直後、これまたこの日、通算100試合出場を達成した理想の上司芝田が、ライトへ完璧なタイムリーを放ち2点目をゲット。さらにバズーカ弁護士山下がこの日2安打目のライト前ヒットでつなぐと、最強助っ人の硬派橋本がセンターオーバーの2点タイムリーツーベースで4点目。4、5、6回にも着々と加点し、終わってみれば11安打の9得点と打線完全復活を思わせる出来だった。
特に素晴らしかったのが3安打の山下と、三塁打を含むいずれも右方向に2本のヒットを放った芝田、そして2安打3打点の橋本だった。
守りでもわがままエース末永、村上のバッテリーが、この日は緩急自在のピッチングを披露。ストレートに頼りすぎることなく、チェンジアップとカーブを織り交ぜ、強打のみずほ打線を散発5安打のシャットアウト。7月の初勝利がフロックでないことを証明してみせた。
バッテリーの踏ん張りを支えたのが完璧な守備陣。特に中日ドラゴンズの鉄壁二遊間を髣髴させるショート橋本、セカンド橋爪の橋橋コンビのパフォーマンスは圧巻だった。あわやセンターへ抜けるかと思われる強烈な打球を逆シングルでさばき、振り向きざまにファーストへ矢のような送球で刺した橋爪の超ファインプレー! 華麗なグラブさばきと強肩で末永のピンチを救った橋本の安定感ある守り! いずれもがシャットアウト劇を演出する最高のプレーだった。
これで貯金生活に戻したビッグアプセットは次週、初対戦の強豪ニューオッズ戦に臨む。人数が不足気味ではあるが、何とかメンバーをそろえて好試合に持ち込みたいので、多くの選手の参加を望みます。
今年も残り2ヶ月と少し。さらなる飛躍を期して、残りのシーズンを戦おう。
~監督談話~
投打が噛み合い、快心の勝利。守備でもバッティングでも皆が存分に持ち味を発揮してくれた。言うことなし!