20060218

⑥ 2月18日(土) 東台野球場

2月とは思えないポカポカ陽気のコンディションの下、フィールド・オブ・ドリームスを思わせるノスタルジックな東台球場で行われた今季第6戦は、1点を争う緊迫した好試合となったが、チャンスにあと1本がどうしても出ずに惜敗。今季成績は2勝4敗となり、借金が2となってしまった。

勝負のキーポイントは初回だった。先攻を選択したビッグアプセットは先頭の福原が四球で出塁すると、すかさず二盗三盗を決める韋駄天ぶりでバンディッツ先発の富沢投手を撹乱する。さらに2番村上も死球で出塁すると、3番山下が詰まりながらもライト前へポトリと落とす先制タイムリー! まさに狙い通りの攻撃で、なおもノーアウト1、2塁で4番、5番につながる大量得点の場面。ここで一気に崩せれば圧勝もあり得たが、4番芝田がピッチャーゴロでワンアウト。しかし走者は進塁しなお、ワンアウト2、3塁のチャンスは続く。ところがここで、5番桜町、6番窪田がいずれもショートフライに倒れ得点は1点にとどまった。

1対1で迎えた5回も、下位打線が2つの四球を選ぶと、佐藤が果敢に二盗三盗を決めるハッスルプレーでチャンスメーク。さらに韋駄天福原もヒットで続き、ワンアウト満塁のチャンスをつかむが、ここでも村上がファーストフライ、山下がショートゴロとチャンスでどうしてもあと1本が出ない。バンディッツ富沢投手はサウスポーでコントロールがよく、術中にはまったと言えなくもないが、もう少しなんとかしたかった。ランナーを3塁に置いたケースでどういうバッティングをしたらいいか、各選手は頭では分かっているのだが、意識過剰になるのか、普段より力んで凡打するケースが多すぎる。こういうチャンスの場面では、トスバッティングのようなリラックスした状態でいかにスイングできるかが、今後の大きな課題と言えそうだ。

守りでは先発末永がストレートとチェンジアップを中心に好投した。2回にツーナッシングからボールを3つ続けツーベースを打たれ、次打者に四球、さらにタイムリーで1点を失ったのはいただけなかったが、5回まではほぼ完璧。しかし6回に先頭打者に安易にストライクを取りにいったところを、レフトオーバーのツーベースを食らう。さらにサード前のボテボテの内野安打から痛恨の決勝点を奪われ万事休した。大会では1球の失投が傷口を広げてしまうことにつながるので、スキのない細心の投球が今後は求められる。

プラス面も多々あった。ショート初見参の桜町が難しいフライを好捕したり、今季初登場のファースト窪田が追加点を防ぐスーパースローで本塁寸前タッチアウトのしびれるプレー見せてくれたり、守備力は確実に向上している。

あとは湿っている打線の爆発を待つしかないが、相手投手次第でどうなるとも分からないのがバッティングの悩ましいところ。大会に向けて、仮に打線が不調であっても、なんとかして点を取るしぶとい攻撃を是が非でも身につけたいところだ。

試合後は石神井公園の和民で昨年度表彰式を兼ねた宴会が催され、村上監督から各賞を受賞した選手にトロフィーが贈られた。このトロフィーに恥じぬよう、ナインは25日のトリプルヘッダーで捲土重来を期すことを固く誓い合い、お開きとなった。

~監督談話~

守りの面では、末永の好投、サードゴロで飛び出した三塁ランナーをアウトにした芝田の冷静な判断、窪田のバックホームへのナイス送球・・・と、良いプレーがあり、しっかりした野球ができた。

一方で、攻撃面では2番から6番、期待の打者がことごとくチャンスで凡退し、末永を見殺しにしてしまった。いずれの場面も、スクイズ等の奇策をとる場面でもなく打つしかなかったところ。個々人が何とかするしかない。ただ、大河原や橋爪、肇ちゃん、福ちゃんらは、ファーボールでも出塁しようと、懸命にボールを見極め、投手には球数を投げさせていた。何とかしようという意識・気迫が皆に浸透しているのを強く感じた。

相手投手の術中にはまるような試合で、しかも相手守備が昨日のようにしっかりした相手には、足を使った攻撃で組織的に崩すような作戦を今後は考えないといけない。例えば1、3塁でのダブルスチールやバントを絡めた攻撃等、サインプレーも取り入れ今後試したい。常に真っ向勝負を挑むだけでなく、走塁や右打ち、バント等を駆使し、相手の弱い部分を突き、相手守備を乱すような工夫は大会に勝つために絶対に必要。暖かくなり、体も動くようになったらトライして行こう。