② 1月26日(土) 石神井公園野球場
今季第2戦は宿敵ゾディアックとのガチンコマッチ。楠本が持ち味の粘りのピッチングで好投したものの、ゾディアック井上投手のアンタッチャブル投法に翻弄され打線が沈黙。最終回に1点を返し、あわや同点まで追い詰めたが、3対1で惜敗。開幕2連敗となってしまった。
それまで鳴りを潜めていたビッグアプセット打線が火を噴いたのは最終回だった。ゾディアックが好投の井上投手からクローザーの久保投手にスイッチしたわずかの隙を見逃さない。先頭の助っ人三輪がじっくりボールを見極め四球で出塁すると、2番飯田が詰まりながらも快速球をライト前に落とし、無死1、3塁のチャンスを作る。ここで3番芝田が時速120キロをはるかに超えるまっすぐをジャストミート。打球は三塁手が一歩も動けないほど痛烈なロケット弾となってレフト前に達するタイムリー!サードランナーがホームインし、1点を返したが、ここで信じられないことが起こった!芝田の打球があまりに強烈だったため、1塁ランナーの飯田がレフトからセカンドへの送球でまさかのホースアウトに。結局芝田の記録はレフトゴロとなってしまった。
しかし、まだまだ攻撃は終わらない。続く山下の執念の一打が相手セカンドの失策を誘い、1、3塁とチャンスは拡大。ここで迎えたのがこの日3打数3安打、今シーズンここまで7打数6安打と当たりに当たっている橋本。ホームランが出れば一気に逆転となるだけに、ベンチも俄然ヒートアップ。ゾディアック久保投手も渾身のストレートをビシビシ投げ込み、カウントはツースリーに。ここから真っ向勝負の3球はいずれもファールに。そして運命の10球目。フルスイングした橋本の打球はわずかに芯をはずされ、打球は無情にもファーストフライに打ち取られてしまう。しかし、草野球ではめったにお目にかかれない超ハイレベルな投打の一騎打ちは、スリリング満点の勝負だった。
期待の橋本が抑えられたものの、まだ最後の砦監督村上がデーンと控えている。これまた粘りに粘りツースリーまでもつれる白熱の対決だったが、最後は久保投手渾身のストレートを強振したものの、無情にもバットは空を切り、ジ・エンド。ライバル対決は追い上げわずかに届かず、宿敵ゾディアックに屈することになった。
これで開幕2連敗と最悪のスタートとなってしまったビッグアプセット。相手を上回る8安打を放ちながら、タイムリー欠乏症で点につながらない。確かに2試合でわずか2得点と打線がまだ眠りから覚めていないが、この日は楠本がゾディアックの強力打線を3点に抑えるなど、勝利へあと一歩まで迫っていることは間違いない。あとは投打がかみあい、ここで一本出ればという場面でタイムリーが出れば、一気に調子は上がってくるはず。来週は初戦で手痛い黒星を喫した中村橋マガジンズとのリベンジマッチ。相手投手はハイレベルだが、1球1球に集中して、何が何でも点をもぎ取る執念を見せ、初勝利をゲットしよう。
試合後は石神井公園恒例の、激ウマ中華料理店で大宴会を開催。助っ人三輪君も参加し、おいしい酒と料理を肴に、野球の楽しさ、素晴らしさを存分に語り合った。そして宴会が終わる頃には連敗したことなどすっかり忘れ、次の試合への士気はグーンと高まった。2月2日が本当の開幕戦、全員野球で最高のパフォーマンスを見せつけよう!
~監督談話~
ガチンコ勝負でまた負けてしまったが、今の時期、一つ一つの勝ち負けに一喜一憂することもあるまい。良かったところ・悪かったところを整理し各人が認識して次に活かせば良いと思う。
先週の末永に続き、この厳しい寒さの中にも拘らず先発楠本がきっちりと役割を果たしてくれた。“勝ち星”をつけてあげられず本当に申し訳なかった…。
この日も問題は攻撃面だった。最終回の粘りは見事だったが、後一本が出なかった…私自身、最後の絶好の場面で期待に応えられずスミマセン。それ以外の回も年齢で我々を一回り以上上回る井上さんの老練なピッチングに何の工夫もなくやられてしまった。
今考えているのは、大会に向けて「○○○○」を練習してみようかということ。打率が良く打点も相応にあげ、また長打の期待を持てる山下、芝田、橋本君、黒ちゃんは別にして、どうしても1点が欲しい時には、有効ではないかと思っているところです。まずは練習、試してみましょう!
色々賛否はあるかと思いますが、大会ではギリギリの線で勝つために監督独自の作戦もありか、と思っています。何はともあれ、一昨年、昨年から『皆が野球を楽しむ、野球を通じて色んなことを楽しむ』~これがマニフェストの一番に掲げていることは常に頭にはありますので、一応…。