(27)9月24日(土) 大宮健保グラウンド
~無念!1点に泣きガンバロウ大会敗退~
前週7対4で勝利した勢いで一気に連勝をはかったビッグアプセットであったが、終始押し気味に試合をすすめたにもかかわらず初回失った1点がとどかず無念の敗退となった。
谷上、村上が欠場となり勝てば1日に2試合が予定されたこの日、立教大学で長島一茂の代のエース、その後は熊谷組では鈴木哲(西武・広島)、パンチ佐藤とチームメイトという高柴さんを招聘し万全の布陣を敷く。
初回、相手の群馬医療福氏大学チーム(以下「群馬医療」)の先頭バッターをフォアボールで出すが1死後の三盗を石井が刺してツーアウト。しかしこの後、3番が芝田の左を抜ける当たりで出た直後、4番に出会いがしらのレフトオーバースリーベースを浴びてしまい1点を失う。
2回裏、先頭の黒須がサードゴロエラーで出ると橋本がきっちりと送りバントで進め、更に桜町も黒須をサードへ送るファーストゴロでツーアウト3塁と同点のチャンス。しかしここは石井がサードゴロで無得点。
3回裏、ワンアウトから西村がレフト前ヒットで出塁、二盗で得点圏に進んだ後田中もフォアボール。ここで今日2番に入った山下がセンター前ヒット。西村は慎重にサードでストップし3番高柴のバットに期待がかかったが高柴は残念ながら三振で同点機を逃す。
4回裏、再び先頭黒須のサードゴロが悪送球を呼びおこしノーアウト2塁。続く橋本の痛烈な当たりはピッチャーの足元を抜けそのままセンター前に抜けるかと思われたが、群馬医療のセカンドがいち早くこれを掬いあげ橋本はアウト。しかしこの間にサードに進んだ黒須をホームへ返そうとビッグアプセットが盛り上がる。しかし、期待を背負った桜町が三振、石井フォアボールの後、前日15時間のフライトでロンドンから戻ったばかりの芝田もショートゴロに倒れこの回のチャンスも無得点。
一方高柴は2回以降は切れのあるカーブで群馬医療を寄せ付けずに反撃を待つ。
5回裏、ワンアウトから大友が最早芸術的とも言える得意のインターフェアで出塁し、代走に大河原。今後は田中、山下のバットに同点の期待がかかったが、このチャンスも活かすことができない。
高柴が2回から7回までを1安打1死球の無得点で抑え0対1で迎えた最終7回、毎回のようにくらいつくビッグアプセットに群馬医療もニ試合目に備えて温存していたと思われる背番号1のエースがマウンドに登り、緊迫する空気の中、先頭桜町が執念のセンター前ヒットで出ると石井がバントで桜町を進め、一打同点のチャンス。最後の期待は今度は芝田、西村に託された。しかし芝田は三振に倒れ西村も最後はピッチャーゴロに打ち取られビッグアプセットの夏はここに終わりを告げた。
初回の不覚の1点を除けば、完璧なピッチングを見せた高柴に、再三得点圏にランナーを進め、盗塁、バントと相手を揺さぶり続けたビッグアプセットであったがあと1本が出ず涙を飲む結果となった。
試合後は大宮・味太郎で残念会。次週からの出直しを野球の神様に誓いあい大宮の町を後にしたビッグアプセットであった。
~監督談話~
試合自体は終始押し気味だった。かなりの水準の投手相手に犠打、盗塁、進塁打や打撃妨害まで、みんな塁に出て得点しようという工夫と意欲に満ちた攻撃で、何度も得点のチャンスを得たがどうしても最後の一打が出なかった。その意味ではうちの攻撃の力不足が最終的な問題だったのかもしれない。高柴さんの予想通りの素晴らしいピッチング、守りも充実していたが、初回のぼくのフィールディングの失敗による走者の得点が最後まで響いてしまった。やるだけやったという気持ちと、どうしても力及ばずという悔しさが相俟った気持ちだが、こうした試合を如何にものにできるか、引き続き課題として取り組んでいきたい。
とはいえ、ぼくらのシーズンはまだ続く。来年の大会のためにも、次のブルース戦以降、充実した楽しい試合を続けていきたい。みんなよろしく!