(40) 12月17日(土) 東調布公園野球場
今季敗れている東深澤学園との再戦は、最終回あと2人をアウトにすれば雪辱というところまで相手を追い詰めながら、球運に見放され無念のサヨナラ負け。5割復帰へあと一歩と迫りながら、勝利は無情にもスルリと逃げていった。
試合は初回、核弾頭福原が死球で出塁すると、自慢の韋駄天ぶりを存分に見せつけ、鮮やかに二盗、三盗を決めチャンスメーク。ところが村上、山下が内野フライを上げツーアウト。嫌なムードが漂ったが、ここでやってくれたのが4番に復帰した桜町だった。相手投手の渾身のストレートをシュアに叩くと、打球はライト線を破る値千金の先制タイムリーツーベース! ビッグアプセットは幸先のいいスタートを切った。
投げては先発楠本が粘りのピッチングを披露。2回、3回といずれも、四球、二盗、タイムリーと嫌なパターンで得点されたものの、3回からは立ち直りナイスピッチングでチャンスの芽を摘み取る。東調布公園では前回もノーヒットピッチングをしている楠本の奮闘に応えるべく、打線も6回に目覚める。5番芝田があわやホームランというレフトフェンス直撃のツーベースで出塁すると、橋爪四球、熊野が技ありのライト前ヒット、末永がきっちろセカンドゴロを転がし2点を奪い逆転!接戦に弱いチームカラーを払拭したかと思われたが、野球の神様は大どんでん返しを用意していた。
3-2と1点リードで迎えた最終7回裏、先頭打者をサードゴロに打ち取りワンアウト。ところがその後四球、二盗、三盗、四球、内野安打でワンアウト満塁の大ピンチ。ここでマウンドに内野手が集まり協議。バックホーム体制が確認されたものの、前進守備を徹底するまでには意思は統一されず、思い切り前進していた橋爪がやや下がる。ここに次打者の打球が飛ぶ。ボテボテのセカンドゴロだったが、やや下がって守っていただけに、橋爪のホームへの送球がわずかに遅れ同点に。そして楠本が投じた116球目。次打者の打球は無情にもセンター福原の前にポトリと落ち、ジ・エンド。
あまりも厳しい結果にビッグアプセットナインは茫然自失で試合終了の整列に臨んだ。
5割寸前で逃げていった敗戦の味はあまりにも苦いものだったが、野球の厳しさ、接戦での弱さを痛烈に体に刻み込んだのは、逆によかったのかもしれない。この敗戦の味は来季への糧となり、必ずやさらなるレベルアップにっつながるはずだ。
試合後は五反田で今年1年を締めくくる納会を開催。16人のメンバーに加え、折に触れてビッグアプセットにアドバイスしてくれた朴さんも参加してくれ、喧々諤々の熱いトークが繰り広げられた。
納会はあったが、あと1試合まだ残っている。ここで有終の美を飾り、是が非でも来季へのステップにしよう。