(25) 11月20日(土) 豊島区体育場
雨上がりの快晴の下、監督兼エース末永不在のビッグアプセットは、巧みな投手継投と堅守、効果的な攻撃でレッドフォックスに快勝、今シーズン10勝目を挙げた。
先発は9月以来の芝田。肩痛を抱えるうえ午前中の試合開始とあってウォームアップ不足、初回いきなり2四球2安打で1点を先取されなお無死満塁と初回から嫌なムードが漂った。しかしここから3人を抑えて初回を最少失点でしのぎ、以降体の暖まった2回、3回を無安打無失点に抑え、何とか先発投手の責任を果たした。2番手楠本は今シーズン7試合目の登板で、既に主戦投手の風格。伸びのあるストレートに落差のあるフォークボールでレッドフォックス打線を翻弄、また守備陣も5回一死満塁から1-2-3、6回には無死1塁から6-4-3と、何と2つのダブルプレーを成立させるなど、堅い守りで楠本を盛り上げた。
打線ではまず初回、佐藤肇がヒットで出てすかさず盗塁、これを強力助っ人池元のレフトオーバー二塁打で返しまず1点。3回にも同じく佐藤肇のヒットと盗塁、池元の二塁打という全く同じパターンでさらに加点した。
その後追加点が取れず、2対1のまま継投でしのぐという緊迫した状況が続いたが、迎えた6回裏、ビッグアプセット打線が爆発する。先頭桜町の四球に続いて芝田が三塁線突破のツーベース、一死後楠本がセンター前にこの日2安打目を弾き返しまず1点。橋爪、荻野が選んで押出し後さらに満塁、ここで大河原の三塁前ゴロが相手のエラーを誘い3点目、さらに二死満塁から佐藤肇が三遊間突破の今日3安打目で二者を返し、ダメ押しとした。
このダメ押しで気が緩んだか、あるいは4イニング目の疲れか、最終回楠本は先頭をエラーで出すと以後4四球2安打と6者連続出塁で4点を取られ、最終回にして2点差、無死1・2塁の絶対絶命のピンチ。ここで相手の重盗に対し、捕手池元が2塁送球でアウトにする頭脳的プレーで一死。続く打者のライト線に高々と上がったフライを激走大河原が好補、これでビッグアプセットの雰囲気はがぜん盛り上る。最後は右中間のライナーをセンター橋爪がこれもランニングキャッチで試合終了、劇的な幕切れとなった。
この日は芝田-楠本の継投を好守が盛り立て、打っては佐藤肇が3安打2打点、助っ人池元が2二塁打2打点と大活躍。また2年振り出場の荻野がいきなりクリーンヒットを放ち、また鋭い送球でダブルプレーを成立させるなど大いに存在感をアピール。そして最終回の大河原の好守が何より試合を盛り上げてくれた。
これでビックアプセットは借金3として残り試合も3。勝率5割復帰を目指して、残り全部勝ちましょう。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です