⑲ 5月19日(土) 東京健保組合大宮運動場
朝方からの雨模様から何とか雲間から光が差し始めた聖地大宮東京健保グラウンド19面、ガンバロウ野球大会3回戦に臨んだビッグアプセットは、昨年本大会ベスト4の強豪BACKHOMEに快勝、遂にベスト12へ駒を進めた。
桜町からの詳細な事前情報で武装したビッグアプセットはその思惑通り先攻を選択、過去2戦と同じく先制パンチをもくろんだが、それが初回に見事に結実する。まず先頭核弾頭黒田がいきなり初球をレフトオーバーの二塁打、一死後山下が右中間へ先制タイムリーツーベース、さらにランナー2人を置いて橋本がレフトへ強烈なスリーラン本塁打と、初回一気に4点を先制、その強烈な打力でまだ20代中盤と思しき相手ナインの度肝を抜いた。
これで一気に優位に試合を進められると思ったビッグアプセットだったが、さすが相手は昨年ベスト4の強豪、その裏すかさず先発楠本に襲いかかり、一死から3連続三塁打にビッグアプセットの中継ミスなども出て3点を返し、すかさず1点差に詰め寄る。さらに3回には先頭打者がセンターオーバーの三塁打を放つと、すかさずセンターへフライを打ち上げ、黒田-桜町の中継むなしくホームイン、ついに同点に追いついた。
かつてのビッグアプセットであればここで一気に形勢逆転されズルズルと強豪に追い込まれるところだが、今年はここからが違う。追いつかれた直後の4回表、西村・熊野が四球で出ると、完全に左打ちをものにした村上が鮮やかにライト前へ放ち満塁。一死後黒田のショートゴロが相手ショートのホーム悪送球を誘い勝ち越し、さらに二死から山下がショート前のゴロに執念の一塁へのスライディングで間一髪内野安打、この隙に村上・黒田が好走塁でホームを落としいれ2点を追加した。
さらに7回には、山下・芝田が連打で一・三塁とすると、橋本のセカンドゴロがエラーを誘い山下がホームイン。さらに桜町のセカンドゴロでゲッツーとなるところを、橋本がセカンドへの激しいスライディングで相手のエラーを呼び、その間に芝田が生還してこの回2点と、勝ち越し・ダメ押しの理想的な波状攻撃をみせた。
守っては先発楠本がしぶといピッチングで追加点を許さない中、4回からは末永が登板、3安打4四死球を許す苦しいピッチングながら、最終的には4イニング無失点。特に6回は一死満塁からピッチャーフライにショートゴロ、さらに最終回にも一死満塁から三振とセカンドゴロと、いかにもシビれる展開。だからこそゲームセットの瞬間の達成感は格別だった。
それにしても長年苦渋をなめたガンバロウ野球大会でベスト12進出、さらに今期9連勝で15勝4敗、さらには2003年度以降公式記録ベースでの通算勝敗も70勝69敗と、通算145試合目にしてついに勝ち越しで貯金1。この間の数々の苦難の道のりを思い出しつつ勝利の充実感に酔いしれるビッグアプセットナインは、先週からさらに焼肉店をグレードアップして大宴会、さらに次戦への闘志をかきたてたのであった。
~監督談話~
やったよ!3回戦も突破!
皆の執念が相手を上回っていた。それが勝因だと思う。
まず、何と言っても先取点が大きかった。上位打線の集中力の賜物。そしてその後、楠本が相手に決してリードを与えず試合を作ってくれたのが良かったね。末永のリリーフも結果的にはハマった。四死球は思いのほか多かったが、気力充実、窮地では頑張った。攻撃では、先取点、追加点、ダメおし点と理想的に取ることができた。特に全ての機会に絡んだ山下の活躍は特筆ものだった。いや~ナイス勝利!次回も自信を持って平常心で戦おう!!!