20050409

宿敵南海ハーツとの今季初戦は、またしてもうまい試合運びと宮本、伊藤の絶妙な投手リレーにしてやられ、完敗。一人ひとりの力量では決して劣ってはいないと思うのだが、やはりチームとしての結束力の差が出てしまった。

初回ビッグアプセットは福原、黒田の新スーパーカーコンビが連続四球に3つの盗塁をからめてチャンスメーク。ここで押し出しと内野ゴロで2点を先取し、今日こそはハーツ撃破が現実のものになる予感がしたが、それもつかの間だった。その裏、先頭バッターを討ち取った楠本が味方に足を引っ張られる。なんでもないサードゴロを末永がファンブルしその後、4番筒井のツーベースであっさりと追いつかれる。さらに2回にも末永の2つのエラーから2点を奪われてしまう。久々のサードだったとはいえ、お粗末なプレーに楠本が激怒してもおかしくはなかったが、そこは“大人”の振る舞いができるだけに、内紛勃発は何とか食い止められた。

その後もハーツ投手陣を打ち崩せずノーヒットが続くビッグアプセット打線だったが、5回、戦犯末永が豪腕伊藤からライトオーバーのホームラン！何とか一矢報いたが、時既に遅し。結局7回までの試合成立時点ではわずか１安打の惨敗だった。

楠本は打線の援護がない中、守備に足を引っ張られながら、よく踏ん張り、奮投した。ストレートもこれまでで一番威力があったし、変化球もまとまっていた。ただただアンラッキーだっただけで、このピッチングを続けていけば、完投勝利も近いだろう。

あとは堅実な守備と、確実なバッティングが今後の課題だろう。特に軟投派のピッチャーを大振りせずにいかに打ち崩すか。打てないならばフォアボールやセーフティーバントなど、なにがなんでも塁に出るという貪欲さがもっと必要だ。淡白な攻撃で三者凡退というのが多すぎる。

また久々登場の山下が4タコというのも心配。三冠王、二冠王とビッグアプセット打線の核となる主砲だけに、この日の大ブレーキは信じられない光景だった。聞けば、線路近くのマンションに引っ越したせいで、不眠に陥っているという。たしかにハンサムな顔もやや疲れ気味に見えた。ここはお金はかかるが、環境のいい場所へのさらなる引越しをせひとも実現して欲しい。山下の復活こそがビッグアプセット上昇のカギを握っていると言っても過言ではない。

次は初のダブルヘッダー。この日の敗戦を糧にして、必ずや連勝しましょう。